BOOKBOX|「ぼくがWASEDABOOKに決めた理由」


































Webデザイナー兼ライターとして活躍されている小林聡さんは、日々進化するweb先端技術を次々に採り入れ、webとライティングをミックスさせた作品を作っている。

すでにWASEDABOOKマガジンでも電子出版の最新動向と可能性について連載していただいたが、この秋、WASEDABOOKで電子出版することに決めたそうだ。

今回は、そのあたりの理由について、語ってもらった。





出版はクリエイターとして必要なプロセスですか?

そうですね、自分のつくった作品ですから、多くの人々に読んでいただきたいですね。
これは、ものをつくる人間の本能だと思います。


なぜ初めに電子出版なのですか?

いま出版を考えているものが、もともとウェブ上のコンテンツだからです。「阿佐ヶ谷日乗」という、地域情報の発信と、本や自転車などの自分の趣味を書き綴っているブログなのですが、これを電子書籍にしてみようと思っています。

なので、紙の本も大好きなのですが、書いている内容とか、文体とか、リズムとかが、電子に似合っているとおもうんです。軽くて。自転車を走らせる感覚です。


ベストセラーの秘訣ってありますか?

後は、人に助けられます。自分のほうからおしゃべりするようになるべくします。
すると、相手の方も安心してお話してくれます。

本当は余り人と話すのは得意ではありません。


webデザイナーであることも影響していますか?

ええ、勿論です。

電子主体の仕事をしていますので、いろんな情報が入ってくる。
電子の可能性は紙媒体を超えて遥かに広いと思います。電子出版を人に勧めるのもそれが強い理由かな。


なぜ、WASEDABOOKで?

なぜって、革命的じゃないですか。印税90パーセントなんて。

出版システムの構造的な問題は、いろいろと知ってはいたのですが、どうにも足を踏み出せない状況があったと思うんです。とくに流通面とか、印税のしくみとか。

でも、WASEDABOOKは、それをやろうとしている。
印税なんか、出版社と著作権者を逆転させているわけですよね。

グーグルやアマゾンなんかも革命的ですが、私は、WASEDABOOKに期待しています。

新たに広がる未来のメッセージをください。

アップルとアマゾンのどちらが電子出版市場を制するのか、その決着がつくのを見守っている必要はありません。電子出版をやりたいと思えば、もうすでにいくらでも方法は用意されています。

WASEDABOOKはそのひとつ。本気ならあとは行動するだけです。